ちはやふる4
この歌は「屏風歌」です。
屏風歌とは、屏風に描かれた絵に合わせて、その脇に和歌を付けたものです。
その屏風に竜田川に紅葉が流れる絵が描かれていたということです。
そして、この屏風絵を業平に見せたのが二条の后という方。
二条の后は、藤原長良(ながら)の娘の高子(たかいこ)のことで、
清和天皇の女御(にょうご=天皇の側室)で皇太子を産んだ御息所でした。
実は、この二条の后と業平は恋愛関係にあった!
つまり元カレ・元カノだったのですね。
で、天皇の側室となって手が届かない存在となってしまった二条の后に
竜田川で映える真っ赤な紅葉のように、今でも私はあなたにまだ
燃えるような恋心があるのですよ、と暗にほのめかしている
恋の歌だったということです。
私たちのお芝居「ちはやふる」も実は恋の話となっています。
お楽しみに。
(完)